オフェブ関連コンテンツ 間質性肺疾患画像アトラス 画像読影のポイント編
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『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 9(難病情報センターホームページ. https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/upload_files/File/085-202404-kijyun.pdf.〈最終閲覧日:2024年7月22日〉、文献l、文献2、文献3を参考に作成)これらの疾患の画像診断は、HRCT所見が病理学的変化を反映することに基づいています。病理学的に、特発性肺線維症(IPF)では通常型間質性肺炎(UIP)パターン、特発性非特異的間質性肺炎(i-NSIP)では非特異的間質性肺炎(NSIP)パターン、剥離性間質性肺炎(DIP)では剥離性間質性肺炎(DIP)パターンを呈します。特に、DIPは臨床診断名と病理・画像パターン名が同一なので、言葉の使い方に留意が必要です1-3)。本稿のテーマであるすりガラス影のみでは、これらの疾患を診断・鑑別することはできません。びまん性に拡がる病変の①肺内全体の分布(上葉・下葉、末梢胸膜直下・中枢側肺門部、背側・腹側)、②二次小葉内の分布や肺胞領域・細気管支の変化、③内部病変の特徴(すりガラス影、網状影)、などに留意してパターンを認識します。*「読影すべき所見」内の表記は優先して確認する読影所見の順番です。区域性・非区域性なし蜂巣肺、網状影牽引性気管支拡張像、粒状影地図状分布の拡がり胸膜下領域の変化内部情報読影すべき所見■すりガラス影の読影ポイントすりガラス影読影すべき所見

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