オフェブ関連コンテンツ 間質性肺疾患画像アトラス 画像読影のポイント編
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6③胸膜下領域の変化赤枠囲み箇所は白と黒の境界が明瞭である両側肺野にびまん性にすりガラス影がみられる場合、胸膜に近接する領域の評価は鑑別診断に有用です。その領域に蜂巣肺や網状影がみられると、特発性肺線維症が第一に疑われます。特発性肺線維症の典型的病理像をUIP(usual interstitial pneumonia)といいます。この病理像に合致した胸部CT所見(蜂巣肺、網状影、胸膜下領域のすりガラス影)をUIPパターンと呼びます。また、すりガラス影の陰影回避が胸膜下領域に分布する(sub pleural sparing)と、肺水腫や肺胞蛋白症が鑑別する上位に挙がってきます。小葉間隔壁肥厚は細肺静脈やリンパ管のうっ滞を示し、肺水腫にみられる所見です。UIPパターン鑑別のポイント

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