オフェブ関連コンテンツ 間質性肺疾患画像アトラス 画像読影のポイント編
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『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 3区域性•非区域性あり・なし蜂巣肺、網状影、陰影回避、 小葉間隔壁肥厚crazy-paving appearance、牽引性気管支拡張像、粒状影すりガラス影は、すりガラス状にみえる病変または濃度の所見を指し、その内部に肺血管影や気管支影がみえる程度の淡い肺野濃度の上昇と定義されています。つまり、肺血管影や気管支影が不鮮明でみられない濃度のコンソリデーションは、 すりガラス影とは区別されています。胸部CTにおけるすりガラス影とは、部分的な肺胞腔の含気が減少して生じている陰影です(図)。つまり、正常者のCTでは陰影として目視できない1mm以下の末梢気管支や、肺胞領域に何らかの異常が起きていることを意味します。これらは、肺胞壁を主体とした間質の肥厚でも、肺胞腔内の線維化や滲出物増加によっても生じるため、すりガラス影は非特異的な所見です。病変が存在する部分の単位当たりの含気がそれほど減少していなければすりガラス影、含気減少が著しければ コンソリデーションとしてみえます。表にある所見をしっかりチェックすることで、すりガラス影の読影力を高めることが重要です。*「読影すべき所見」内の表記は優先して確認する読影所見の順番です。区域性の拡がり地図状分布の拡がり胸膜下領域の変化内部情報すりガラス影の読影■表 すりガラス影の読影ポイントすりガラス影読影すべき所見すりガラス影の読影ポイン卜

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