オフェブ関連コンテンツ 間質性肺疾患画像アトラス 画像読影のポイント編

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『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』23胸部X線（正面像）は、ほぼ正常にみえるかもしれませんが、よくみると両側中下肺野に淡いすりガラス影（血管影を トレースできない）を認めます（図1：矢印）。心拡大は認めません。びまん性の陰影が疑われます。■図1 胸部X線（正面像）本症例の病歴では、築40年の木造一軒家で、風呂場の脱衣所に腐木、白色～灰色のカビを認めました。また、気管支鏡検査では気管支肺胞洗浄液（BALF）でリンパ球96％、さらに経気管支肺生検（TBLB）ではリンパ 球性胞隔炎、疎な肉芽腫を認めました。それでは、胸部CTでびまん性陰影の所見を詳しく読影していきます（図2、3）。■図2 胸部CT①（気管分岐部、2mm スライス厚）症例 1：57歳、女性（主婦）。梅雨の頃から発熱、咳嗽、呼吸困難を主訴に8月に来院。