『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 16■ 図7 胸部HRCT(A:上縦隔奇静脈弓、1mmスライス厚。B:肺門下部、1mmスライス厚。C:B~D中間域、1mmスライス厚。D:肺底部、1mmスライス厚)頭側(A)より尾側(C)優位に病変が分布しています。変化が軽い上・中肺では中枢側より末梢側に優位に病変が分布します(A、B)。下肺の病変が強い領域(C、D)には、気管支血管束周囲に病変が分布します。牽引性気管支拡張を認めます。非区域性、病変が強いと気管支に沿う扇型分布なし胸膜下の陰影回避(subpleural sparing) (図7A、C:矢印❶) を認める。胸膜から1cmほど深層に強い変化があるので胸膜直下の病変分布は相対的に軽度にみえる。病変が強い部分で気管支血管東周囲の病変分布から連続して網状影(および、すりガラス影)を認める牽引性気管支狐張像(図7B~D:矢印❷)が小囊胞や網状影に混在区域性の拡がり地図状分布の拡がり胸膜下領域の変化内部情報
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