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『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 『石井晴之, 栗原泰之編. 教科書では学べない胸部画像診断の知恵袋. p72-92. 2020』 13■ 図4 胸部HRCT②(急性増悪時:胸部X線は図2)(A:肺門下部、1mmスライス厚。B:A~Cの中間域、1mmスライス厚。C:肺底部、1mmスライス厚)それまで正常肺だった領域に新たに出現した比較的均一なすりガラス影を認めます(A~C)。急性増悪発症時に、 病理学的にびまん性肺胞障害(DAD)が生じたことを反映しています。主に肺胞上皮の脱落、Ⅱ型上皮過形成、硝子膜形成、炎症細胞浸潤など、時相が均一な変化が肺胞壁中心に起こります。浸出液が肺胞腔内に貯留しますが、ある程度気腔に含気が残るため、均一なすりガラス影になります。非区域性なし病変が弱い部分の末梢で二次小葉内の小葉辺縁性線維化分布(図3B、C:丸円)を反映し正常肺と線状影が不均一に混在する領域がある。下肺(肺底部)の変化が強い部分 の末梢には蜂果肺(図3E:赤線)が認められる。いずれも慢性経過の線維化を反映する病変が弱い部分の胸膜直下に牽引性気管支拡張(図3A:矢印)を認める非区域性過去に正常だった野に地図状・斑状にすりガラス影が新たに出現同左(慢性変化は当然そのまま認められる)新たに出現したすりガラス影の内部に気管支拡張(図4A、B:矢印)を認める区域性の拡がり地図状分布の 拡がり胸膜下領域の 変化内部情報症状発症の6カ月前急性増悪時

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